令和5年12月18日(月)
地域にある薬局の薬剤師さんからお薬について学べる健康講座が堤公民館でありました。
最初に、お薬を口から飲むと体の器官でどのような作用を受けながら血中に入るかという基本的な流れを学びました。その上で、
・肝臓や腎臓の機能の確認のために血液検査の結果を見せてもらうことがあること
・舌下に入れると薬の効きが早まるため、注意すること
(注)「舌下」はニトロなど早く効かないと命にかかわる薬に指定される飲み方です
・「食前」の薬は服用のタイミングがずれると効果が無くなること
・お薬に合った保管方法や保存袋の意味
などを学びました。
薬は高齢になると飲んでいる方も多い身近なものですが、
「え~知らんかった!」「そうなんだ!」との声から、新たに知ることも多かったようでした。
特に大きな反応があったのが、プラセボ効果とノボセ効果の話でした。
薬の成分が入っていない偽のお薬(プラセボ)を、
お医者さんからこの薬は「すごく効果がある!」と言われると、効いてしまうプラセボ効果に対して、
お医者さんや薬に不信感を持っていたり副作用の心配をしていると、プラセボなのに副作用が出たりするノボセ効果が起こることはよくあるそうです。
「病は気から」は本当で、せっかくお薬を飲むのであれば、前向きな気持ちで服用することが大切だそうです。
また、最後の質問コーナーでも有益な情報がありました。
質問者は、あるジェネリック薬を先発品と全く同じだからと薬剤師から説明を受けたそうですが、本当にそんなことがあるのか疑問だったそうです。
通常、ジェネリックは、薬の成分は先発品と同じでも添加物が違うからです。
「とてもいい質問ですね!」と続いた薬剤師さんからの答えにみなさんびっくりでした。
「AG、オーソライズド・ジェネリックといって、先発品と薬の成分も添加物も全く同じなのに、ジェネリックとして安くなっている薬があります」
AGは、先発品を開発した製薬会社から許可を得て、同じ製法で作ったものなのだそうです。
「AGは先発品と全く一緒なのに価格は安いので、AGがある場合は絶対にAGにしてください」
とのことでした。
ただし、AGはすべての薬にあるわけではなく、今はまだ一部なのだそうです。
最後に、薬局さんからのクリスマスプレゼントとして薬袋に入った大豆のお菓子が配られました。
服用のタイミングは「おやつ時」。しゃれが効いていました!
薬局へは処方箋がなくても気軽に寄ることができるそうです。
ちょっとした相談ができる、いざとなったら頼りになる薬局を目指しているそうです。
今日の講座で薬局へのハードルが少し下がったのではないでしょうか。
ご参加のみなさんお疲れ様でした!